日常健康チェック
片頭痛について
片頭痛とは
20台から40台の年齢層、特に女性に多いといわれ、頭の片側がズキンズキンと激しく痛み、「片頭痛」のいわれとなっています。 一言で「頭痛」といっても原因が不明なものから、病気の症状の一部として起こるものとがあります。 かぜや打撲による一時的な「頭痛」と異なる慢性の「頭痛」は、「片頭痛」「筋緊張型頭痛」「群発頭痛」に分けられますが、 ここでは「片頭痛」のお話をします。
参考:「頭痛大学」http://homepage2.nifty.com/uoh/
ズキンズキンと激しく痛むのは、頭のこめかみのあたり、つまり頭の片側に起こり、脈拍と連動しているからです。
頭の皮と頭蓋骨の間が痛いと表現する人もいますし、頭の両側が痛む人もいます。 このような痛みが月に3~4回あるいは多い人では週に一回は起きることもあります。1~2時間でピークに達し、その時は吐き気や嘔吐、めまいを伴うこともあります。
原因はなんですか
主として頭の片側に起こる痛みの原因は、頭の片側の血管が拡張し、炎症を起こすためです。(偏頭痛とも言うが、医学用語は片頭痛)
血管の収縮や拡張は、血小板から出るセロトニンという脳内物質が調節しています。
セロトニンが何らかの原因で大量に放出されると血管が収縮し、そのうちセロトニンがなくなると血管が今度は拡張します。これが過度に起きた場合に、血管の周りにある知覚神経が刺激され激痛の発作となります。
どんな治療がありますか?
従来から鎮痛薬(セデス、バファリンなど)や、血管収縮剤(エルゴタミン)などが使われましたが、最近は痛みについて「三又神経血管説」が注目され、血管を収縮させ、炎症そのものを抑えるトリプタンという薬剤が開発され臨床にも使用され出しました。
従来に薬剤は頭痛発生前に飲まなければ効果がなかったが、トリプタンは痛みが始まってからでも効果を期待出来るといいます。
「三又神経血管説」:血管の周りの三又神経が拡張により引き伸ばされ、その刺激によって痛みの原因物質をシャワーのように放出し、血管周辺の炎症を拡げるという説。
どんなことを気をつけたら良いの?
片頭痛では、痛みの前ぶれを伴うことがよくあります。発作の前ぶれには、目の前がチカチカ光ったり、失語などが起こることがあります。(当人には判ります)
そのような時は早めに薬剤を服用することにより予防します。また、ストレスがなくなり緊張が緩むと片頭痛が起こりやすいといわれます。
日頃よりストレスをためないようにしましょう。
日常生活では十分な睡眠をとり、ストレスをためないなどの偏頭痛の誘引をさけること、血管を収縮させるカフェインを含む緑茶、紅茶、コーヒーなどを飲むのも良いでしょう。
頭痛はさまざまな原因で起こります。早期の医師の診察が大事です。
病院・診療所、調剤薬局で調剤された薬や自分で購入したくすりは、医師、薬剤師の指示を必ず守ってください。