日常健康チェック
フケ(雲脂)
フケ(雲脂)とは?
フケは皮膚からでるアカと同じように、新陳代謝によって古くなった角質細胞が剥がれ落ちたものです。角質細胞は表皮の一番外側にあり、死んだ細胞が頭皮から剥がれ落ちる誰にでもある生理的な現象です。
表皮が新しい細胞として生まれてから、フケとなって剥がれ落ちるまでを表皮の細胞周期といいます。正常の場合は、このサイクルは約28日とされ、さらに角質細胞の剥離は、細胞が非常に小さいので目には見えません。
実際には、何十万もの角質細胞が、頭皮だけでなく全身からフケやアカになって毎日剥がれ落ちているのです。健康なフケは目に見えないので不潔でも何でもありません。
俗にフケといわれるものは、頭皮の落屑と分解酸化物との混合物で、生きている以上新陳代謝の産物として当然あるものです。ただこれが異常に多い場合”フケ症”と呼び、医学的には頭部批糠疹と呼ばれています。
一般的には乾いたサラサラのフケを「乾性フケ」粘っこい重いフケを「脂性フケ」と呼んでいます。
どうしてフケ症になるの?
フケには落屑を主とするフケと皮脂分解酸化物を主とするフケがあり、そのいずれかが異常に多く生産されることで”フケ症”という病的症状を呈するわけです。
原因は前者は頭表皮の乾燥、細胞の異常増殖によって起こることが考えられ、後者は皮脂分泌の亢進と細菌繁殖が直接の原因と考えられます。
このような状態の原因となるのは、
内的原因として
- ホルモンのアンバランス
- 自律神経失調症
- 食事の偏食(脂肪、炭水化物の取りすぎ)
- 上皮組織の新陳代謝の不均衡(ビタミン、ミネラルの不足)
などが上げられ、特に1.2.の原因となるストレスが大きな要因です。
また、外的原因としては
- 頭皮の不潔(細菌の繁殖)
- 薬品、化粧品等かぶれによる炎症
- シャンプーのしすぎによる脱脂 などがあります。
どうしたらよいの?
普段、頭皮を清潔に保つよう適度のシャンプー(最近は抗菌剤を含有したものあり)をし、シャンプー後はトニック(これも抗菌剤含有したものあり)で頭皮をマッサージする。
乾性頭皮の方はビタミンA含有のクリームかオイルを少量塗布するなどの手入れと共に、睡眠を十分とり、バランスのとれた食事、ストレス解消等生活環境にも心を配るよう努力もしましょう。
最近はシャンプーやリンス、トニック、クリームなどは非常に多くの種類があります。
フケ症の方は、薬局・薬店で十分説明を聞いてお買いください。