日常健康チェック
酒は百薬の長 2
アルコール関連臓器障害
アルコールは長期間・多量に摂取していると、脳、心循環器、肝臓、消化器、筋肉、神経系、生殖器など、さまざまな臓器障害を引き起します。また、アルコールは催奇形性(奇形児や精神発達遅延児を出産)や発がん作用を持っています。そして、アルコール関連臓器障害を持った人たちは、それぞれ個々の疾患を医療機関の各科にて治療していますが、治療後、再び飲酒を繰り返すことにより、同じ障害の再発を繰り返すことになります。 (次の表を参照)
脳 | ・ウェルニッケ・コルサコフ脳症 ・アルコール性痴呆(大脳萎縮) ・アルコール性小脳変性症 ・ベラグラ脳症 |
喉頭・咽頭 | ・咽頭がん ・喉頭がん ・慢性咽頭炎 |
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肝臓 | ・脂肪肝 ・肝繊維症 ・アルコール性肝炎 ・肝硬変 |
食道 | ・食道がん ・マロリーワイス症候群 ・食道静脈瘤 |
胃・十二指腸、小腸 | ・胃炎 ・医・十二指腸潰瘍 ・胃静脈瘤 ・吸収不良症候群 |
心・循環系 | ・心筋症 ・高血圧 ・不整脈 |
抹消神経、筋肉、骨 | ・末梢神経炎 ・ミオパシー ・骨粗鬆症 ・大たい骨骨頭壊死 ・痛風 |
すい臓 | ・急性すい炎 ・慢性すい炎 ・糖尿病 |
生殖器 | ・男性:インポテンス ・女性:月経不順、早期閉経 ・胎児アルコール症候群(FAS) |
アルコール依存症は酒は百薬の長1を参照して下さい。 調剤と情報2001.9臨時増刊号 135頁を参考にしました |