日常健康チェック
偏平足
「偏平足」って、どうしてなるの?
本来、人の足は横から見ると土踏まずに沿って弓のようにアーチ型に反り上がっています。
これを足の「アーチ構造」といい、足の骨の周囲にある筋肉や腱、靭帯などの組織によって支えられています。
これらの組織がなんらかの変異によって土踏まずの部分がへたり込んで、足の裏が平らになった状態を「偏平足」といいます。
通常は、このアーチがしなることで、歩いたり、走ったりするとき、足が滑らかに動く働きをしています。また、足にかかる衝撃を和らげるなど、クッションの役割もしています。
原因は先天的なもの、後天的なものがありますが、後天的なものが殆どです。足の筋肉がなんらかの原因で麻痺するため起こる「麻痺性偏平足」「外傷性偏平足」「関節炎性偏平足」があります。
「偏平足」歩くとき衝撃が吸収されにくく、膝、腰等に大きな負担がかかり、ひいては体全体に悪い影響を与えかねません。
自覚症状はあまり現れませんが、疲れやすく、ひどいときは痛くて歩くことも出来ない場合がありますが、自覚症状比較的少なく普通に生活しているひとも多いのです。
どうしたら良いの?
治療としては、アーチを支える筋肉、靭帯、腱などの組織を鍛えることが重要です。
治療・予防法としては、青竹踏みや芝生、砂地の上を裸足で歩くこと、縄跳び、つま先立ちなどが有効です。更に、靴は、靭帯の復元力をサポートするために足にあったアーチ支え方のものを選び、とにかくよく歩くことが重要です。
幼児の「偏平足」の場合は、足の筋肉がまだ十分に発達していないために生じているものが殆どといわれます。従って、足の筋肉を発達促進させることが主となります。
そのためには、裸足で芝生の上や柔らかいじゅうたんの上を歩かせたり、砂場で遊ばせたりして足の裏を刺激し、アーチの形成を促す。
一歩で、このような足は不安定なため、アーチのある、内側のしっかりした靴を履かせて安定させ、積極的に歩かせ歩行距離を伸ばし、下肢の筋肉も発達させることも重要といわれます。