日常健康チェック
健康と喫煙
わが国の喫煙率は先進国の中で極めて高いものとなっており、男性では50%近くに及びます。女性も、20~30代の喫煙率は40代以上の喫煙率より高く、特に妊婦の喫煙率が上昇傾向にあります。妊娠中の喫煙は、流産や早産、低体重出生などの発生率を上昇させるとの報告もあり、胎児の発育に悪影響を及ぼすことが指摘されています。
また、受動喫煙により、肺がんや心臓病などさまざまな疾患にかかる率が上昇したり、非喫煙妊婦でも低体重出生の発生率が上昇する等の研究も近年数多く報告されており、他人のタバコの煙を吸わされることによって健康への悪影響が生じることが指摘されています。
このように、喫煙による健康への影響は、喫煙者本人のみならず、非喫煙者の方々にも大きな影響を及ぼすことになります。
受動喫煙及び受動喫煙の小児への影響 …… まつやく禁煙運動
ここでは、更に喫煙とがん、喫煙開始年齢と肺がん死亡率、喫煙のデメリットなどについて触れましょう。
喫煙とがん
喫煙とがんの関係は、1940年代ころから研究が進められ、最初は喫煙が肺がんの重要な危険因子であることが明らかにされました。肺がん以外にも口腔、喉頭、食道、胃、腎臓、膵臓、腎臓、膀胱などのがんにかかるリスクが非喫煙者に比べて高いことも明らかにされてきています。
喫煙開始年齢と肺がん死亡率
喫煙のデメリット
※喫煙直接経費
一日二箱(40本)喫煙した場合、一月で15,000円以上の出費になります。
※喫煙間接経費
喫煙間接経費喫煙関連疾患による医療費(年間1兆3千億円にのぼるとの試算あり)カーテンや壁紙等の汚れによる、家の価値の低下、火事による財産損失、負傷・死亡 等